ログアウトしますか?
すべてのサービスをご利用になるには、ログインが必要です。

入力文字数が多すぎます。

特集「ゼロから覚える音楽理論」|ギター/ベース楽譜(コード・TAB譜・スコア)なら全曲見放題のギタナビプレミアム!

ゼロから覚える音楽理論

キーについては前回まで出ほぼ必要な部分は解説しました。
今回は特殊なコードについて見ていきましょう。
特殊なコードと言っても見たことのないようなコードという意味ではなく、単純に音を重ねた3和音、4和音以外のコードと捉えてください。
ギタナビで配信している楽曲でも目にする事ありますよね、○dimとか○augとか○sus4とか○6とか…

第19回 特殊コード(dim)

手始めにdimから解説していきます。
読み方は「ディミニッシュ」です。
「デミニッシュ」や「ドミニッシュ」という人もいますが、ギタナビでは「ディミニッシュ」で解説していきます。

さっそくフォームを見てみましょう。

:5弦ルート
:①の人差指をバレー
:4弦ルート
:6弦ルート
どれも見慣れないフォームかもしれませんが、これはもう慣れしかないのでdimコードが出てきたら果敢にチャレンジしてください。
弾いてみると分かりますが、非常に不安定な響きを持っています。
2時間ドラマの殺人シーンや、たまたま遺体を発見してしまったシーンには欠かせない、サスペンス度の一番高いコードです(笑)

続いてCdimの構成音を見ていきましょう。
C、E♭、G♭、B♭♭の4音です。
B♭♭(ダブルフラット)を始めて見る人もいるかもしれませんが、見た目どおりB♭よりもう半音低い音になります。
Bに♭が2つ付くと思ってください。

Bから半音2つ低いって事は、Aなんじゃ…と思った人、正解です。
音的にB♭♭とAは全く同じ音です。
しかし楽譜上理論的に説明する時にはこのように表記する事があります。

それは何故か。
Aと書いてしまうとCから見て6度になってしまう為です。
音は同じですが、解釈としてはあくまで7度なので、B♭♭と表記します。
ちょっとややこしいですが、そういう事もあるんだぁーくらいに覚えておいてください。

さて、話が逸れましたがCはルート、E♭=短3度、G♭=減5度、B♭♭=減7度です。
短?減?何それ?
という方は第8回を見直してください。

短3度(m3rd)が含まれているということは、マイナー系のコードだと予想がつきますね。
減5度に加えて7度の♭♭、やはりこれがディミニッシュコードの大きな特徴です。

見やすいようにコードをバラしてみましょう。
まずCとE♭に注目してみると…短3度の間隔になっていますよね。
ではE♭とG♭はどうでしょうか?
同じく短3度ですね。

じゃあG♭とB♭♭は…やっぱり短3度です。
オクターブ上に続くと考えてB♭♭から見てCは…
これは増2度ですが、増2度=短3度(フレット3つ分)ですね。
つまりディミニッシュコードは、全ての音の間隔が短3度で構成されたコードといえます。
ここまで大丈夫でしょうか?
イマイチ分からない時はゆっくり読み返してください。

さて、短3度で音が重なると、どんな事が起こるのか。
結論から言うと、Cdim、E♭dim、G♭dim、B♭♭dim(Adim)は全て同じ構成音という事になります。
どの音からスタートしても短3度ずつの間隔というのがポイントです。
本当にそうなるか確かめてみましょう。

Cdimの構成音は先ほども説明したとおりCE♭G♭B♭♭
E♭dimの構成音はE♭G♭B♭♭C
G♭dimの構成音はG♭B♭♭CE♭
B♭♭dim(Adim)の構成音はB♭♭(A)CE♭G♭
全て同じ構成音ですね。

ここまでは、理論書にもよく書いてあります。
ギタナビ的にはこの先が大事なんです!!

CdimとE♭dimの構成音が同じという事は、押えるコードも同じでいいんじゃない?と。
この考えを押し進めると…ルートがC、C#、Dの3種類さえ覚えておけば、全てのディミニッシュコードに対応できるんじゃないか??となります。

なぜなら、
Cdim=E♭dim=G♭dim=B♭♭dim(Adim)
C#dim=Edim=Gdim=B♭dim
Ddim=Fdim=A♭dim=Bdim
全ての音階のディミニッシュコードが出揃いましたよね?

試しに適当に音名を言ってみてください。
①、②、③のどれかにありますよね?
名前は難しそうだけど、案外簡単でしょ?

ただし、全ての曲で同じフォームでいいかというと、ちょっと厳しい場合もあります。
例えば、E♭dimの時にCdimを鳴らしたとします。
構成音は同じなんですが、ルートがCなんです。

バンド編成だとベースがルートを弾いているのでどのポジションのフォームでもほとんど問題ありません。
弾き語りでも問題ない場合もあるんですが、しっくりこない場合もあります。
こういう時はルートをE♭にした方が良いですね。
といっても、どのフォームでもCdimをそのまま3フレットあげるだけですけどね。

dimコードを押える時にちょっとしたコツというか、逆転の発想があります。
例えば上で紹介したフォームのルートだけを半音下げてみてください。
7thコードになりますよね。

理論的に見てみましょう。
ルートから見て短3度、減5度、減7度だったのが、ルートが半音下がったので3度、完全5度、短7度となったからです。
ここで逆転の発想をすると、セブンスコードのルートを半音上げるとディミニッシュコードとなりますね。
コードフォームが分からなくなったら、半音下のセブンスコードを押えてルートを半音上げてあげればOKですね。

Ddimを例に、指板だとこうなります。

==D7==

==D#dim==

ただし!!
ルートがオクターブ上でも鳴ってるコードはその音も半音上げるかミュートしてくださいね。

んー解説が長くなってしまいました。
本当はaugやsus4も一緒にやろうと思ってたんですが…
まぁ、dimが分かれば他のはサラッと理解できるので良しとしましょうか。