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特集「ゼロから覚える音楽理論」|ギター/ベース楽譜(コード・TAB譜・スコア)なら全曲見放題のギタナビプレミアム!

ゼロから覚える音楽理論

前回までで音程が終わったので、今回は音階を見ていきましょう。
音階とは、1オクターブ内に並べた音の列です。
ギタリストにはスケールと言った方が分かり易いかもしれませんね。
ギターソロを組み立てたりアドリブをするには欠かす事ができない重要なものです。

第9回 音階(スケール)

まず世界で一番有名なスケールの紹介です。

低い方からドレミ…いやいや、ここからは英語表記で読んでいきましょう。
ドレミ…は小学校でも出てきて馴染み深いですが、ギタリストにとってはCDE…で覚えた方が圧倒的に有利です。

理由は幾つかありますが、コード、スケールの名前が英語だからという理由や、調号も英語表記が圧倒的に多い為です。
では、英語表記で上の音符を読んでいくと…
C、D、E、F、G、A、B、Cですね。

分かっていると思いますが、念の為におさらいしておきましょう。
ド=C レ=D ミ=E ファ=F ソ=G ラ=A シ=B です。
チューニングする時も5弦のA…6弦のE…と言いますよね?
これを5弦の…6弦の、もしくは5弦の…6弦の(さすがにいないか)と言っている人は早急にCDE-に慣れてください。
キッチリ覚えた後に全部を覚えなおすのはすごく大変です…

話を戻しますが、上のスケールがCメジャースケールです。
何をもってCメジャースケールと呼ばれているのか、詳しく見てみましょう。
まずスケールの最初の音(ルート音)に注目しましょう。
Cから始まっていますね?
ルートがCだからスケールの最初にCが付きます

もしこのスケールがGから始まっていれば、Gメジャースケールとなります。
つまり、「C何とかスケール」というスケールが出てきた時はルートが必ずCという事が言えます。

頭のCの意味が分かったところで、後ろのメジャーの部分の解説です。
これは、音程の開きで決まります。
先ほどのCメジャースケールをもう一度見てみましょう。

音符と音符の間に注目してみましょう。
Vの左右の音の間隔が、黒字は全音、赤字は半音ですね。
ギターの指板で確認して下さい。
EとF、BとCは半音になってますよね?


この音程が全全半全全全半の並びをメジャースケールと呼びます。
例えば全部が全音の間隔の並びになると「ホールトーンスケール」と名前が変わります。

ここで覚えなくても良いのですが、Cメジャースケールのポジションを載せておきます。
赤いがルート音のCです。
これで音の並び、ポジションはバッチリですね。

では、Gメジャースケールはどうでしょうか。
GメジャースケールもGがルートで、音の並びが全全全全全となります。
考え方はCメジャースケールと全く同じです。
では、音符とポジションを確認してみましょう。

注意すべきポイントは、Fに#が付くという事です。
#が付かないとEとの音程が半音、Gとの音程が全音になってしまい、メジャースケールになりません。
次にポジションの確認です。

何か見覚えありませんか?
そう、Cメジャースケールのポジションを移動させただけです。
ギターの良い所は、この様にポジションを移動しただけでコードやスケールが押さえられるところです。
つまり、メジャースケールを1つ覚えてしまえば、フレットを上下に動かすだけで全てのメジャースケールが弾けてしまいます。
Gメジャースケールの2フレット下で弾けばFメジャースケール。
そこから半音下で弾けばEメジャースケールになります。

なので、ルートとなる6弦と5弦の音を覚える事が非常に大事になってきます。
幾らスケールを覚えても、ルートの位置が分からなければ意味がありません…と言うより弾けません。
これは今後出てくるコードについても、全く同じ事が言えます。
言い換えれば、ルートの位置と音の並び(スケールの場合)、構成音(コードの場合)が分かっていれば自分流の押さえ方が幾らでも作れるという事です。

さて、今紹介したポジション以外にもメジャースケールは存在します。
正確に言えば、指板上はスケールだらけなので、あらゆる場所に存在していますが…
その中でも有名と言うか、運指的に使いやすいポジションを幾つか紹介しましょう。

6弦ルートのメジャースケール(2)
このポジションは4フレットに綺麗に納まっているので、フィンガリングがし易い特徴があります。

5弦ルートのメジャースケール
こちらは5弦ルートのポジションですが、6弦のポジションも覚えておきましょう。
0フレットが開放弦となるので、あまりスケールを弾いてる実感はなかったかもしれませんが、5弦3フレットから始まるCメジャースケールは実はこのポジションです。
他にも色々なポジションがありますので、自己流メジャースケールを探してみてください。

今回メジャースケールを紹介してきましたが、スケール練習はギターを弾く時のウォーミングアップにも使えます。
ポジションを頭で分かっていても意味がないので、ちょっとした時間に弾いて、指で覚えてしまうのも1つの手です。
ロックで多く使われるのはマイナースケールですが、そちらは次回紹介したいと思います。

今回始めてスケールという存在を知った人は無理に覚えなくても大丈夫です。
アドリブや作曲で必要だと思った時に読み返してください。

それでは次回、マイナースケールでお会いしましょう!!