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特集「ゼロから覚える音楽理論」|ギター/ベース楽譜(コード・TAB譜・スコア)なら全曲見放題のギタナビプレミアム!

ゼロから覚える音楽理論

前回の音価の延長で、今回は拍子について解説しようと思います。
また似たような話かよぉ?と思われるかもしれませんが、音価が理解できたついでに覚えた方が効率がいいんです。

第4回 拍子

分かっているようで、いざ「拍子って何ですか?」と聞かれると中々説明が難しくないですか?
4/4とかのアレでしょ?と思った方、4/4の意味も分かりますか?
前回の音価がバッチリ頭に入っていれば、それほど難しくないので、気張らずに参りましょう。

拍子とは、一言でいうと拍が連なったもの。です。
拍とは、1拍、2拍の拍です。
例えばメトロノームでテンポ120に設定すると、1分間に120回クリック音が出ます。
当たり前ですよね。
この1回のクリックが1拍です。
つまり、メトロノームとは、1分間に何拍鳴らすかを決める道具なんです。

拍には強拍と弱拍があります。
強拍とは、読んで字のごとく、強い拍で、弱拍とは弱い拍を指します。
強い弱いと言うのは、分かり易くいうとアクセントです。
メトロノームにもこのアクセントが付けられますよね?

普通のメトロノームであれば、
カッカッカッカッ
電子メトロノームだと
ピッピッピッピッ
となるアクセントの付いた1拍目が強拍です。
この強拍と弱拍の連なった最小単位が拍子と言うわけです。

拍子には2拍子、3拍子、4拍子等があります。
2拍子は強拍1つと弱拍1つ。
強-弱

3拍子は強拍1つと弱拍2つ。
強-弱-弱

4拍子は2拍子が2個と考えます。
ですので、2個目の強拍の名残として強拍1つと弱拍2つと中強拍1つ。
強-弱-中強-弱。
もしくは強拍1つと弱拍3つ。
強-弱-弱-弱となっています。

強拍と弱拍と言うと分かり難いので、単純に拍の塊と覚えておいてもOKです。

これに前回やった音価を添えて、4分の4拍子、4分の2拍子等と言います。
楽譜での表し方は、音部記号の右隣に下に音価、上に拍数を数字で書きます。
これが拍子記号と呼ばれるもので、バンドスコアなどでも良く見かけますよね。
4/4をと書いたり、
2/4をと書く場合もあります。

さて、今度は拍子記号の分母の方を見ていきましょう。
さきほど、下は音価と言いましたが、分母は拍の長さを表しています。
つまり4/4の場合、4分音符が4つ分の長さですよ、と言う意味になります。
6/8の場合は、8分音符が6つ分の長さですよ、と言う事です。
分母の音価が分子の数だけ集まって1小節ですよ。これが拍子記号の役割です。
だから最初に目に付くように、小節の左に書いてあるんですね。

では、実際の楽譜で、拍子記号と小節内の音符を見てみましょう。
まず4/4の例です。
前回のおさらいも兼ねて拍子と音符を数えてみましょう。
4/4は4分音符が4つで1小節でしたね?

1拍目は8分音符が2つ=4分音符1つ分。
2拍目は8分音符が1つ+16分音符が2つ=8分音符が2つ分=4分音符1つ分。
3,4拍目は2拍3連=4分音符2つ分。
合計で4分音符4つ分ですね。

続いては6/8の例です。
6/8は8分音符が6つで1小節です。
16分音符が2つありますが、16分音符が2つ=8分音符が1つ分なので、合計で8分音符6つ分ですね。

この分子と分母の意味さえ分かっていれば拍子記号はバッチリです。
街中で流れる曲はほとんどが4/4、3/4、6/8ですね。
3/4は分かり易くいうとワルツのリズムです。
ズン・チャ・チャで1小節です。
AEROSMITH/CRYIN'コブクロ/今、咲き誇る花たちよなどが6/8ですね。
頭で考えるより、聞いたほうが手っ取り早いと思います。

分子は拍子の数なので3,5,7等の奇数もありますが、分母は音価なので奇数はありえません。
もし4/3があったとすると、3分音符4つ分…3分音符って何やねん!!っとなっていしまいます。

この拍子は曲中で変わることもあり、サビの前だけ3/4や2/4になる場合もあります。
来ると予想していた拍数を裏切られると、曲中のちょっとしたアクセントになる為です。

さて、前回に引き続き蛇足コーナーです(笑)
プログレと呼ばれるジャンルを知っていますか?
これは変拍子を多様する音楽で、ギタリスト的にはキング・クリムゾン、ドリームシアター、ピンクフロイド、イエス辺りは聴いておきたい所です。
変拍子とは、4/4、6/8、2/4等の聴き慣れた安定した拍子以外が多く使われ、更に曲中でめまぐるしく変わる曲を指します。
5/8と7/8を繰り返し、途中にふと4/4が入ったり…
ギターは8/8のフレーズなのにドラムが7/8で叩いていて、57拍目でようやく頭が揃う曲等…
もう変態的としか言いようのない曲まで色々あります。
世の中広いですね…(遠い目)

興味のある方はそんな曲を作ってみるのも面白いですね。
ただ、変拍子のギターソロで自分に陶酔してしまうと、リズムが分からなくなってしまいますので要注意ですよ!!

さて、これでだいぶ楽譜の知識がついてきましたね。
基本的な部分を知らずに理論を進めていっても、結局「そもそも何だっけ?」となってしまうので、学校の授業みたいですが、この辺はバッチリ覚えておきましょう。