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第2回 楽譜の仕組みと音名
楽譜が苦手だと言う人は結構多いですが、楽譜がない大変な事が起こってしまいます。
例えば一つの音を説明するのに楽譜なら点一つですが、言葉だと高さ、長さ、強さを言葉で言わなくてはなりません。
そう思うと楽譜って便利だなって思いませんか?
ではさっそく楽譜の説明からいきましょう。
上でヒントを出してしまいましたが、高さ、長さ、強さが音の持つ特性です。
これを表す為に、五線譜が存在します。
学校の音楽の時間に見たことありますよね?
まず横に引かれた5本の線があります。
下図の赤い線の部分です。
これが音の高さを表していて、上に行くほど高くなります。
一番上の線を第5線
二番目の線を第4線…と続き、一番下の線を第1線と呼びます。
また、5本で足りない時は、加線と呼ばれる線を臨時に加えます。
更に第5線と第4線の間を第4間
第4線と第3線の間を第3間…と第1間と続きます。
上に行くほど、音も線も間も高くなると覚えましょう。
次に横線に対して縦にも線が引いてあります。
下図の赤い線の部分です。
縦線は小節線と呼ばれ、小節線で囲まれた部分を小節と呼びます。
これは楽譜の時間軸を表していて、曲は左から始まり右へと流れていきます。
ここまでは、音楽をやっていない人でも何となく分かる範囲だと思います。
続いては、音部記号についての解説です。
音部記号と言う名前を初めて聞いた方もいるかもしれませんが、ト音記号なら分かりますよね?
楽譜の一番左にいるコレです。
ト音記号と言うのは音部記号の一つで、他にはへ音記号などがあります。
ギタースコアやバンドスコアに出てくるのはほぼこの2つだけです。
ト音記号は第2線がソという意味です。
これは、ドレミーを日本語のハニホーにあてたためです。
下の関係をみるとト=ソと読み取れますよね。
ド=ハ
レ=ニ
ミ=ホ
ファ=ヘ
ソ=ト
ラ=イ
シ=ロ
ではへ音記号はどうでしょうか。
上の関係をみると、ヘ=ファですね?
ヘ音記号の「:」が付いている第4線がファとなります。
このへ音記号は、ト音記号よりも低い音を表す時に使われ、バンドスコアでは主にベースに使われます。
では、楽譜の仕組みが分かった所で、音名を覚えましょう。
まずは下の楽譜を見てください。
誰もが知っているドレミファソラシドです。
このドレミーはイタリア語で、英語だと、左からCDEFGABCとなります。
よく目にするAmやG7等のコードネームの由来はここからきています。
コードネームの詳しい話は、次回以降で説明します。
さて、音は他にもありますよね?
そう、ドとレの真ん中、ソとラの真ん中などの音です。
ピアノで言うと、黒鍵の音です。
それぞれ以下の様に表します。
=ドとレの間の音=
=ソとラの間の音=
これは、左右どちらも同じ高さの音を表しています。
上は、左の音符がドのシャープ、左の音符がレのフラットです。
下は、左の音符がソのシャープ、左の音符がラのフラットです。
何故同じ音なのに名前が二つあるのかは、ここでは省きます。
ここでは、シャープは半音上がり、フラットは半音下がる。
ド#=レb 、 ソ#=ラbの関係を覚えてください。
そして、この#とbを臨時記号と呼びます。
臨時記号の効力は同じ小節内のみです。
次の小節で臨時記号が付いていない時は、元の音に戻ります。
同じ小節内で元に戻したいときは、臨時記号を付けた線に下図の様なナチュラルを付けます。
今回はここまでです。
楽譜の仕組みと音の名前が理解できましたか?