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- 【STEP 2】チューニングの方法 ④ハーモニクスで合わせる方法
ナチュラルハーモニクスで合わせる方法
まず、5弦5フレットのハーモニクス音を音叉の基準音(A=440Hz)に合わせます。
イラストを見ながら、他の弦もハーモニクス音で合わせていきましょう(カッコ内の数字は合わせていく順序)。
やはり2弦のみ特殊で、6弦7フレットのハーモニクス音に2弦開放の実音を合わせます。
ちなみに実音で合わせる場合も同様ですが、ペグは少しずつ回し、音程が高くなり過ぎた場合は、下げながら合わせるのではなく(狂いやすいため)、合わせたい音程よりもさらに下げて(ペグを緩め)、音程を上げながら(ペグを締めて)合わせます。
コツとしては、音叉の音程とハーモニクス音、もしくは合わせようとしている2本の弦の各ハーモニクス音が合っていないと、お互いの周波が干渉し合って音が震えます。
ズレが大きいほど震えの周期は大きく、ズレが小さくなるほど震えの周期は小さくなります。
そして完璧に合うと、震えがなくなります。
エレキの生音(アンプにつないでいない状態の音)では、その震えは聴き取りづらいと思いますが、神経を集中すると、ペグを持つ指先に震えが伝わってくるのが感じられるはず。
ちなみにこの振動は、ギターがヘッドの先まで響いている証拠でもあります。
ギター自体の鳴りの良さを確かめる基準にもなるので、覚えておくと良いでしょう。
ナチュラルハーモニクスの出し方
指をフレットの真上に置き、弦に触れているが押さえてはいない状態に(弦とフレットは離れている)。
そしてピッキングと同時に指を離すと、“ポーン”というチャイムのような澄んだ音色が出ます。
これがナチュラルハーモニクス。
これは、弦を普通に弾いた時に奏でられる実音のうち、倍音のみを鳴らすテクニック。
チューニングだけでなく、奏法の一種として演奏の中でも用いられます。