オクターブ

人差指で押さえたポジションの1オクターブ上を小指または薬指で押さえて（この場合、弦を1本またぐ形になる）、同時に鳴らす奏法。
単に音が厚くなるだけでなく、独特の雰囲気が得られる。
ジャズギタリストのウエス・モンゴメリー（1923-1968年）によって広められ、現在ではジャンルを問わず用いられている。
前述のフォーム以外にも、薬指（6弦の場合は小指）で押さえたポジションの1オクターブ上を人差指で押さえるフォーム（この場合、弦を2本またぐ形になる）や、親指で6弦を押さえて、その2オクターブ上に当たる1弦の同じフレットを人差指で押さえるフォームもあるが、使用頻度は少ない。

EX-1

6・4弦および5・3弦のパターンは、1・2拍目のように人差指と小指（または薬指）が2フレット離れるフォーム。
4・2弦および3・1弦のパターンは、3・4拍目のように3フレット離れるフォームとなるので覚えておこう。

そして重要なのが、鳴らさない弦のミュート。
人差指よりも低音弦側のミュートは中指や親指で、人差指のすぐ下の弦は人差指の腹（押さえた指先のすぐ下の部分）で、小指よりも高音弦側のミュートは人差指や小指の腹で行う。
すべての弦を一度にピッキングしてもオクターブ以外の音が鳴っていない、というのが理想。