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特集「ゼロから覚える音楽理論」|ギター/ベース楽譜(コード・TAB譜・スコア)なら全曲見放題のギタナビプレミアム!

ゼロから覚える音楽理論

前回のディミニッシュに続いて、augの解説をしたいと思います。
まずaugの読み方ですが、オーギュメントです。
英語の発音はオーグメントに近いのですが、ここではオーギュメントで統一します。
実際にはCaugとかGaugと表記され、シーオーギュメント、ジーオーギュメントと読みます。

第20回 特殊コード(aug)

ではフォームから見ていきましょう。

:6弦ルート/G#aug
:5弦ルート/Caug
:4弦ルート/Faug
4弦ルートと5弦ルートがポピュラーで、この2つさえ覚えてしまえば、ほとんどのaugコードは乗り切れます。
6弦ルートは余裕があったら覚えてください。

次にCaugの構成音を見ていきましょう。

コードフォームを見ていて気づいた人もいるかもしれませんが、augは3音構成です。
ルートのC、長3度のE、増5度のG#ですね。

ちなみに、前回のdimは「diminish」という単語の略で、小さくする、少なくする、減少させる、といった意味があります。
音楽的な解釈をすると、半音狭く、減音程にする、という意味になります。
7度が減音程なのでこのような名前が付けられています。

そして今回のaugは「augment」の略で、増す、増大させる、という意味があります。
5度を半音上げる為、このような名前が付きました。
単語の意味を知るとコードの意味がグッと理解し易くなりますね。

さて、augコードですが、dim同様にそれぞれの音のインターバルに注目してください。

見易いようにコードをばらしてみます。


まずCから見てEは長3度になっていますね。
ではEとG#はどうでしょうか?
同じく長3度ですね。

ではG#とオクターブ上のCは…減4度、つまりフレット4つ分です。
インターバルとしては長3度と同じですね。

ディミニッシュコードが、全ての音の間隔が短3度で構成されたコードだったように、オーギュメントコードは全ての音の間隔が長3度といえます。
前回のdimが理解できていれば簡単ですね。

dimでは、短3度ずつ音が重なった為、3つのコードフォームで全てを網羅できると解説しました。
全てが長3度というaugも、どの音がルートになってもインターバルが同じとなり、dimと同じ現象が起こります。

例えばCaugの構成音のEやG#をルートにして考えてみましょう。
まずルートがEの場合。
Eから長3度はG#になり、増5度はCになりますね。
ルートがG#の場合は長3度がCで増5度がEになります。
3つのコードで構成音は全く同じですね。

つ・ま・り!
Caug=Eaug=G#aug
C#aug=Faug=Aaug
Daug=F#aug=A#aug
D#aug=Gaug=Baug

augにはこの4パターンしかありません。
どうでしょう、dimもaugも思ってたよりも難しくないですよね?

次回はsus4について解説をしますが、susとは「suspend」の略です。
ズボンを肩紐で吊るサスペンダーのsusです。
もう何となく分かっちゃいましたね(笑)

では次回までsus4の予想をしておいてください。