ログアウトしますか?
すべてのサービスをご利用になるには、ログインが必要です。

入力文字数が多すぎます。

特集「ゼロから覚える音楽理論」|ギター/ベース楽譜(コード・TAB譜・スコア)なら全曲見放題のギタナビプレミアム!

ゼロから覚える音楽理論

いよいよ今回からC、Am以外の「キー」を見ていきます。
キーの理解はダイアトニックコード、スケールへ繋がりますので、ちょっと難しい部分もありますが分かっておいて損はないです。
楽譜を見て一目でキー判別ができるようになりましょう!!

第16回 キー「#系」

何度も出てきたこのスケールはなんでしょう?
そう、Cメジャースケールでしたね。

各音に1つおきに音を重ねて…Cダイアトニックコードができましたね。
6度のA音から始まると…Aマイナースケールになりましたね。
ここまでは大丈夫ですね?

それでは、G音から始まるGメジャースケールを見てみましょう。

音の間隔をメジャースケールの「全全半全全全半」とする為にFに#が付いています。

次にDから始まるDメジャースケールを見てみましょう。
今度はFに加えてCにも#が付きましたね。

同じように…
Aメジャースケール
F、C、Gに#

Eメジャースケール
F、C、G、Dに#

Bメジャースケール
F、C、G、D、Aに#

F#メジャースケール
F、C、G、D、A、Eに#

C#メジャースケール
F、C、G、D、A、E、Bに#

ついに全ての音に#が付いてしまいましたね。
こんな楽譜渡されたら嫌ですね…

さて、メジャースケールマイナースケールは、その曲で使われる基本的なスケールです。
メロディーや裏メロ、ギターソロなどに使われます。
#の付いた音が出てくるたびに#を付けてたら、楽譜を書く方も読む方も大変ですよね?
Gメジャースケール程度ならいいですが、C#メジャースケールなんか#で埋め尽くされてしまいます。

そこで、#が付く音は楽譜の最初にまとめて書いておこう!ルールが決められました。
それが調号です。
バンドスコアの最初で目にしますよね?
ここで#が付いている音は、これ以降、#が書いてなくてもデフォルトで#が付くという意味になります。
オクターブ上、オクターブ下はもちろん、何オクターブ上下しても#が付きます。
上の例の場合はF、C、G、Dに#が付きます。

ちなみに、#の付く順序ですが、F、C、G、D、A、E、Bの順に付きます。
これ以外は存在しません

#がAだけに1つ付く。
Fに付かずにC、G、Dの3つに#が付く。
このような事は絶対にありません。
必ずF、C、G、D、A、E、Bの順で付きます。

それと、キーがGの曲はFがF#になりますが、Fのナチュラルを使いたいときもありますよね?
そういう時は、臨時記号ナチュラルを書いてあげます。
同じ小節で元に戻す場合は再び#を書きます。

話を元に戻しますが、スケールに付く#が調号として表記されるということは…
逆に言えば、調号を見ればスケールにつく#の位置が分かるという事になりますよね?
#が付く音が分かれば、キーが分かりますよね?

さきほどの
これはF、C、G、Dに#が付くという事は、上の列挙したメジャースケールからEメジャースケールだと分かります。
つまり、調号に#が4つ付いたらその曲のキーはEメジャーという事になります。

確かにそれだと調号からキーを判別できるけど…
全部のキーを覚えなきゃいけないの!?
そんなに無理だよぉ!!という人が多いでしょう。

大丈夫です、実はギタリストにはもっと簡単な覚え方があるんです。
ギタリストだったことに感謝すると思いますよ(笑)

#がF、C、G、D、A、E、Bと付いていくと、キーはG、D、A、E、B、F#、C#となりましたね。
ピンときま…せんよね。
では、指板で上の音を追ってみましょうか。

まず、#が付くF、C、G、D、A、E、Bから。
まずFが6弦1フレット。
次のCは弦を1つ上がって2フレット上へ。
次のGは弦を1つ下がる。
次のDは弦を1つ上がって2フレット上へ。
次のAは弦を1つ下がる。
次のEは弦を1つ上がって2フレット上へ。
次のBは弦を1つ下がる。

Fから規則的に動いているのが分かりますか?
一番最初がFから始まるのさえ覚えておけば、あとは規則的に動くだけなので楽勝ですね。

次に、#が付いた時のキーの変わり方です。
キーはG、D、A、E、B、F#、C#の順に変わりました。
これも指板で追ってみると…
#が付く順番のGから始まったと考えられますね。
つまり、先ほどと同じ要領で#の数だけ移動すればいいわけです。

例えば#が3つ付いていた場合。
指板上をG⇒D⇒Aと動くので、キーがAだと分かるわけです。

この指板で考える方法の素晴らしいのは、そのポジションをルートにスケールが弾けるという部分です。


#のを確認⇒その数だけ指板を移動⇒その音をルートにアドリブ!!
という事ができます。
6弦と5弦の音を覚える事が非常に大切だという理由が分かったでしょうか?

もっと言うと、実際には音名が分からなくても、そのポジションでスケールが弾ければアドリブができちゃうんです。
これがギタリストは理論が苦手、楽譜に弱いと言われる理由です。
知らなくても視覚的に弾けちゃうからですね。

さて今回は#系のキーを見てきましたが、理解できたでしょうか?
ゆっくりでいいので、何度も読み返して覚えましょう。
特に、今後アドリブや曲作りをしたいと思っている人には大事な部分です。
楽譜の頭にサラッと書いてある調号ですが、実はメチャクチャ大事な記号だったんだって気づけましたか?
楽譜から1つでも多くの情報を拾って演奏に生かすことが音楽人には重要です。

次回は♭系のキーを見ていきます。
今回の内容が理解できれば難しくはありません。
お楽しみにっ!!